夕方になると、首から肩が板のように重くなる。パソコンの画面を見ていると、こめかみまで締めつけられてくる。最近は、夜中に肩の痛みで目が覚める。

「肩がこんなに重いのは、何かの病気なのでは」。そう思って調べたら、怖い病気の名前がずらりと並んでいて、かえって不安になった。この記事は、そんな方に向けて書いています。

先にお答えします。働く人の首から肩のつらさは珍しくなく、筋肉や関節の側で起きていることがあります。ただし、施術より先に医療機関へ行ってほしい場面があります。夜中に目が覚める痛みも、その分かれ目の一つです。

当院は接骨院なので、病気の診断はできません。できるのは、体の動きと負担のかかり方を検査で確かめ、体の側で説明がつくかどうかを分けることです。説明がつかないときは、施術をせずに医療機関へお戻しします。

この記事では、先に医療機関へ行く場面、夜中に目が覚める痛みの分け方、当院の検査の中身、何科か・保険・費用までを順にお話しします。読む前に予約したい方は、下のボタンからどうぞ。

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■ 肩が重い・張るのは病気なのか——筋肉や関節の側で起きていることがあります

肩の重さや張りの強さは、病気の重さとは別のものです。一般に「肩こり」と呼ばれるものは、首の付け根から肩、背中の上のあたりにかけて、張る・重い・痛いと感じる状態をまとめた呼び名で、ひとつの病気の名前ではありません。

働く人にとって、首から肩のつらさは珍しいものではありません。ベルギーの事務職の方512人を調べた研究では、過去1年に首の痛みがあった人は45.5%で、前かがみで首を保つ時間や座っている時間が長いことと関わりがみられたと報告されています。

一方で、肩のあたりに出るつらさの中には、筋肉や関節以外の病気から来るものもあります。読む方が病名を当てる必要はありません。次の「場面」だけを覚えておいてください。

■ こういうときは先に医療機関へ——夜中に目が覚める痛みの分け方

次の場面では、施術より医療機関が先です。上から順に見てください。

① 突然の激しい頭痛、ろれつが回らない、顔や手足がまひする
肩の重さと一緒に起きても、肩を疑う場面ではありません。ためらわずに救急車を呼んでください。

② 胸の痛みや締めつけがある、痛みが左腕に広がる
当院に来る前に、まず医療機関で診てもらってください。

③ 夜、じっとしていても同じ強さで痛み、楽な姿勢が見つからない
これも先に医療機関です。行き先はまず整形外科です。

④ 腕にしびれや力の入りにくさが出てきた
首の神経が関わっていることがあります。整形外科で画像の確認を受けておくと、その後の判断がしやすくなります。

⑤ 吐き気をともなう頭痛の発作をくり返す
片頭痛のことがあり、頭痛外来で一度診てもらう価値があります。

一方、寝返りを打ったときや、同じ向きで寝ていて痛くなって目が覚め、姿勢を変えると楽になる。こうした夜の痛みは、筋肉や関節の側で確かめられることがあります。当院では、まず検査でどちらの側かを分けます。

これは病名を当てるための一覧ではなく、迷ったときに「医療機関が先」と決めるための順番です。

■ 病気ではないのに、なぜここまで張るのか——頭の重さで引っぱられ続ける首と肩

張りの正体は、首と肩の筋肉が頭の重さにずっと引っぱられていることだ、と当院は考えています。

当院では初回に、こうお伝えすることがあります。

「ゴムが伸ばされたら張るじゃないですか」

頭が前に出た姿勢だと、首と肩の筋肉は、頭の重さでずっと引っぱられています。引っぱられたゴムがピンと硬くなるのと同じで、縮んで固まっているわけではありません。

だから強く揉んでゆるめても、姿勢がそのままだと、また引っぱられて硬くなります。揉んでもらった直後は軽いのに、次の日には元の重さに戻るのは、引っぱる力が残っているからです。

引っぱられて張った筋肉の中では、細い血管が押されて血の巡りが落ち、栄養が届きにくくなる。その状態が続くと、重さが痛みに変わり、夜にも痛むようになることがある、と当院は考えています。

首から肩の張りは、頭痛を強くすることもある、と当院は考えています。

■ 放っておくとどうなるのか——今のうちに確かめておく理由

すぐに大きな病気になるわけではありません。ただ、そのままにしておくと、つらさの段階が少しずつ上がっていくことがあります。

最初は夕方だけ重い。それが仕事中ずっとになり、やがて夜にも痛んで目が覚めるようになる。当院に来られる方の中にも、この順で進んできた方がいます。夜の痛みが出てきたら、上の分け方で一度確かめてほしい段階です。

首の関節に負担がかかる姿勢が長く続くと、骨と骨の間のクッションが少しずつ狭くなっていくことがあります。それが進むと、腕のしびれや力の入りにくさにつながることもあります。

肩が重い方がみなそうなるわけではありません。だからこそ、今のうちに首のどこに負担がかかっているかを確かめておくと、この先の過ごし方を決めやすくなります。

■ 片側だけ重い・頭痛や吐き気もあるときに、当院が見ている場所

片側だけが重い、頭痛まで出てくる、というときは、肩そのものより、首の付け根と肋骨の動きに手がかりが見つかることがあります。左側だけで不安なときは、上の②に当てはまるかどうかで分けてください。

当院で拝見した40代の男性は、パソコンの作業が1日6時間ほど。5〜6年前から首と肩がつらく、ここ半年で左側だけが特に重くなり、左側の頭痛も出ていました。

検査で目立ったのは、左側の肋骨が、胸の側も背中の側もほとんど動いていなかったことです。後頭部のすぐ下にある小さな筋肉が強く張り、首の一番上のあたりの骨の動きも悪くなっていました。

肋骨が硬いと、呼吸のたびに動くはずの部分が動かず、息が浅くなりやすいと当院は考えています。首の一番上のあたりは頭痛と関わりやすい場所でもあり、左の肩だけを揉んでも、ここには届きません。

吐き気をともなう頭痛の発作をくり返す方は、片頭痛のこともあります(上の⑤)。片頭痛の体質そのものを、当院がなくすことはできません。首肩の張りが頭痛を強くしている分は、施術で変えられることがあります。

■ 当院が初回に確かめていること——座って・立って・首を倒して分ける

同じ「肩が重い」でも、首の関節・引っぱられた筋肉・足の土台のどこから来ているかで、やることが変わります。どの検査を行うかは、その方の訴えによって変わります。

① 座ったまま首を後ろや横に倒す
関節に負担が集まっているかを見ます。

② 座って行う動きと、立って行う動きを比べる
立っているときは足が体の土台になります。座ると平気なのに立つとつらいなら、足の硬さやつき方が首まで影響していることがある、と当院は考えています。

③ 眼鏡を外して首の角度を見る
眼鏡をかけていると、見やすいように首の角度を合わせてしまうので、外した状態で見ます。

④ 片側がつらい方は、肋骨の動きを胸と背中の両側から触って確かめる
肋骨が動いているかは、触ってみないと分かりません。

手がかりと、それで分かることを並べると、次のようになります。手がかりは、一人の中で重なっていることがほとんどです。

手がかりの例負担がかかりやすい場所当院の確かめ方
首を後ろや横に倒すと痛い首の関節座って首を倒す
座ると平気、立つとつらい足のつき方・土台座りと立ちで比べる
揉むと軽い、翌日には戻る引っぱられた筋肉頭の位置と姿勢を見る
片側だけ、息が浅い感じ肋骨の動き胸と背中側で触る

じっとしていても痛む場合は、体の動き以外の原因も考えられるため、検査の前に医療機関をおすすめします。

検査のあとは、何がどこまで分かったかをその場でお伝えします。分からなかったことは、分からなかったとお伝えします。

夜中に痛みで目が覚める、片側だけが重い、という方は、まず検査でどこから来ているかを分けるところから始めます。空き状況はネット予約でその場で確認でき、来る前に聞きたいことはLINEで送れます。

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■ 包丁を使う仕事で、夜中に目が覚めるようになった30代の方の初回

30代の方のお話です。スーパーで固い物を包丁で切る仕事と、パソコンの仕事を合わせて12年ほど。30歳ごろから首と肩の痛みが常にあり、先月からは、痛みで夜中に目が覚めるようになりました。

肩が上がらなくなったときに整形外科へ通いましたが、大きな変化はなかったそうです。一番の不安は「働けなくなること」。ご本人も「この仕事を続ける限り、痛みがまったくなくなるのは無理だと思う。少しでも良くなれば」とおっしゃっていました。

目標は、近いところに「痛みで夜中に目が覚めなくなること」、先のところに「働けなくなる状態を避けること」を置きました。

まずお伝えしたのは、「仕事で使っているから悪くなっている」というご本人の実感は、そのとおりだということです。

検査では、座って首を後ろと横に倒すと、左右とも痛みが出ました。首の関節に負担がかかっている状態です。座ると痛くない動きが、立つと痛む場面もあり、足も一緒に見る必要がありました。

背中は全体に丸く、目線を上げると首の後ろにしわが寄っていました。ここでゴムの話をして、引っぱられる力を減らすのが当院の役目だとお伝えしました。

首の関節に負担がかかる姿勢が続くと、骨と骨の間のクッションが狭くなっていくことがある、ということもお伝えしました。働けなくなるという不安とつながる話だからです。今そうなっているわけではない、という現在地も一緒にお話ししました。

施術は、手ではなく小さな器具を当てて行います(強い力で鳴らしません)。骨盤・背骨・肋骨から入りました。

一度に変えすぎると体がついてこないので、少しずつ進めます。そのため、一番つらい所に関わる部分は、あえて次回に回しました。

家での宿題は、首と肩が引っぱられる時間を減らすことから始めました。ソファや座椅子、あぐらのように背中が丸くなりやすい座り方を控え、椅子に座るときも30分ほどで区切り、休むときは横になる、という形です。仕事は変えられないので、家での過ごし方を少し変えるところから始めます。

次の予約は、4日あけた日にしました。当院では、体がなじむまで3日ほど見ています。

経過は人によって違うため、ここには書いていません。通われた方の声は、Googleマップで「深谷たいよう接骨院」と検索すると、口コミとして読めます(深谷院・熊谷院あわせて★4.8〜5.0・合計440件以上)。

■ 何科に行けばいいか・保険と費用——迷ったときの分け方

先に医療機関へ行く場面と行き先は、上の①〜⑤のとおりです。医療機関で大きな異常が見つからなかった首肩のつらさは、体の動きの側から当院で確かめられることがあります。

保険については、慢性の肩こりは健康保険の対象外で、自費の整体になります。1か月以内の、はっきりしたけが(寝違えなど)は保険で施術することがあります。同じけがで病院に通っている間は、接骨院で健康保険は使えません。

関連記事:肩こりで接骨院に行けば健康保険は使えますか(深谷市の接骨院が解説)

費用は、料金のページに載せている金額のとおりです(2026年10月時点・税込)。値段が分からないまま予約するのは不安だと思うので、ここに書いておきます。

  • 整体(たいよう式バランス整体)の初回は5,500円(施術4,400円に、初診料・検査料など1,100円を含む)
  • LINEのお友だち登録をした方は、整体の初回が2,500円(初回限定のキャンペーン・予告なく終わることがあります)
  • 2回目以降は1回4,400円

初回は問診・検査・説明を含めて約45分です。受付は午前9時〜12時と午後3時〜夜8時で、木曜と日曜はお休みです(木曜が祝日のときもお休み)。駐車場は15台あります。

関連記事:アクセス・料金|深谷市の接骨院・整体院

■ 当院でできること・できないこと

当院にできるのは、首と肩を引っぱっている力を、姿勢・関節・肋骨・足の土台から減らしていくことです。できないのは、片頭痛の体質そのものをなくすことです。

来ていただいたら、まず首の向けやすさや肩の上がりやすさといった動きの変化を確かめます。そのうえで、夜中に目が覚めなくなる日が増えていくか、仕事中の重さが軽くなっていくかを一緒に見ていきます。どこまで変わるかには個人差があり、最初からお約束はできません。

まず10回を目安に経過を見させてください。そこで、続けるか、間隔を広げるかを一緒に決めます。はじめは間を空けすぎず、次まで4日ほど空けて通っていただくことが多いです。

施術のあとは、家での過ごし方と体の使い方までお伝えします。施術だけで、仕事の姿勢による負担がなくなるわけではないからです。

当院の肩こりの施術の全体(検査の流れ・施術の内容)は、肩こりのページにまとめています。

関連記事:深谷市で肩こりにお悩みの方へ

首の痛みが中心の方、頭痛が中心の方は、こちらのページも参考になります。

関連記事:深谷市で首の痛みにお悩みの方へ

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■ よくある質問

Q. 整形外科で大きな異常はないと言われました。それでも診てもらえますか

A. はい。画像で大きな異常がない首肩のつらさを、体の動きの側から確かめるのが当院の役目です。実例の30代の方も、整形外科に通ったあとに来られました。

Q. 病院に通いながら、整体も受けられますか

A. 自費の整体であれば、病院と併せて受けられます。病院で何を言われたか、何を受けているかを初回に教えてください。同じけがで病院に通っている間は、接骨院で健康保険は使えない決まりがあるため、そこも一緒に確かめます。

Q. 施術を受けた日は、どう過ごせばいいですか

A. 施術のあと1〜2時間ほどは横になって休み、長風呂とお酒は控えてください。体が変わり始めるときに、負担を重ねないためです。

Q. 予約は電話でないとだめですか

A. ネット予約でも電話でも受け付けています。ネット予約なら、日時の変更やキャンセルもご自身でできます。

Q. 整体で病気を見落とされることはありませんか

A. 検査で体の動きの側から説明がつかない痛みは、施術をせずに医療機関をおすすめしています。

■ まとめ:病気かどうかは「重さ」ではなく「場面」で分ける

肩が重い・首から肩が張るというつらさは、頭の重さで首と肩が引っぱられ続けて起きていることがある、と当院は考えています。ただし、突然の激しい頭痛・ろれつ・まひは救急、胸の痛み・左腕に広がる痛み、じっとしていても同じ強さで痛む夜の痛みは、先に医療機関です。

寝返りや寝る向きで痛み、姿勢を変えると楽になる夜の痛みは、体の側で確かめられることがあります。揉んでも戻る重さを、揉む回数で何とかしようとする前に、引っぱっている力の出どころを確かめに来てください。出どころが分かれば、仕事を続けながらでも、明日から変えられることが見えてきます。

ご予約は24時間ネット予約から

ご予約は、空き状況を確認しながらその場で確定できる「24時間ネット予約」が便利です。予約の変更・キャンセルもネット予約から行えます。お電話でのご予約も受け付けています。「自分の症状でも相談できる?」など、分からないことはLINEから気軽にご相談ください。


深谷市で肩の重さや首から肩の張りにお悩みの方は、深谷たいよう接骨院・整体院のLINEから、今のつらさを送ってください。
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【著者情報】
田島 陽平(たじま ようへい)/治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。

【参考文献】
Individual and work related risk factors for neck pain among office workers: a cross sectional study.(Cagnie B, Danneels L, Van Tiggelen D, De Loose V, Cambier D. Eur Spine J. 2007)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17160393/

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。