深谷市で、五十肩(肩関節周囲炎)が何年も続いてお悩みの方へ。深谷たいよう接骨院・整体院です。「五十肩は放っておけばそのうち落ち着く」と言われることもありますが、実際には何年も痛みや動かしにくさが抜けない方が少なくありません。この記事では、3年にわたって症状が続いていた方の実際のケースを軸に、長引く五十肩と向き合うときの当院の考え方をお伝えします。
長引く五十肩で身体に起きていること
五十肩は、肩の関節を包む袋状の組織(関節包)やその周りの腱・靭帯に炎症が起き、痛みと動かしにくさが出る状態の通称です。医学的には肩関節周囲炎と呼ばれ、40〜50代を中心に多くみられます。動かしたときの痛みだけでなく、じっとしていても痛む「安静時痛」や、夜間・明け方に痛みが強まる「夜間痛」が出やすいのが特徴です。
本来は時間の経過とともに落ち着いていくことも多い症状ですが、痛みをかばう動きが長く続くと、身体がその使い方を「癖」として覚えてしまいます。関節が固まって動く範囲がせまくなる「拘縮」が進むと、炎症が落ち着いたあとも動かしにくさだけが残り、回復に時間がかかることがあります。何年も抜けない五十肩の背景には、この「かばい癖」と「拘縮」が関わっていることが少なくありません。
「そのうち良くなる」を待ち続けることのリスク
五十肩について調べると、「自然に落ち着くから様子を見ればいい」という情報をよく見かけます。確かに自然に和らぐ方もいますが、当院にご相談いただく方の中には、何年も様子を見続けた結果、動かしにくさが固定してしまっているケースもあります。
「そのうち良くなるはず」と待っている間に拘縮が進んでしまうと、あとから取り戻すのに余計に時間がかかることがあります。もちろん、あわてて強い施術をすればいいという話ではありません。大切なのは、今が炎症の強い時期なのか、動きを取り戻していける時期なのかを見極めたうえで、その段階に合った向き合い方をすることです。長く続いている場合は、一度身体の状態を確認してみることをおすすめします。
ケース:3年続いた五十肩と向き合った方
深谷市の当院に来院された50代の男性(自営業・電気工事のお仕事)は、肩関節周囲炎が3年にわたって続いていました。整形外科などにも通いながら3年が経過し、腕を上げる作業が多いお仕事のため日々の現場にも支障が出ていて、「もう良くならないのかもしれない」という気持ちを抱えていらっしゃいました。特に朝の痛みが強く、慢性的な炎症とかばい癖が定着していると考えられる状態でした。
当院では、痛む肩そのものだけでなく、背骨・肋骨(胸郭)・鎖骨・肩甲骨の動きを重点的に確認しました。肩の動きの悪さを鎖骨や肩甲骨が無理に補おうとしている状態だったため、土台となる胸郭の動きを整えて、肩甲骨が働きやすい位置を取り戻すことを優先しました。
施術を始めた当初は、長く続いた炎症の影響で一時的に痛みが強まる反応がありましたが、回を重ねるうちにその反応も落ち着いていきました。経過とともに、全体として動かしやすさや痛みに変化が見られるようになっています。3年という長さを踏まえると、時間をかけて向き合っていくケースですが、「少しずつでも変わってきた」という実感が、通院を続ける支えになっていたようです。
※症状の経過には個人差があります。長く続いた症状ほど回復のペースはゆるやかで、すべての方に同じ経過をお約束できるものではありません。
なぜ「肩だけ」を診ないのか
長引く五十肩ほど、痛む肩だけを診ても変化が出にくいことがあります。肩関節は、鎖骨・肩甲骨・肋骨・背骨と連動して動く関節で、そのどこかの動きが落ちると、別の場所が無理に補って負担が偏ります。
当院では、痛みのある肩だけでなく、その土台にあたる胸郭(肋骨)と背骨の動き、そして痛い側をかばうことで生じた反対の肩・首・腰のバランスの変化まで確認します。特に長期化しているケースでは、「痛い場所」と「動きを止めている場所」が離れていることが多く、全身のつながりの中で負担の元を探すことが手がかりになります。
五十肩の時期(ステージ)と向き合い方
五十肩は、炎症の時期によって適した過ごし方が変わります。大まかに次の3つの段階があるとされています。
急性期(炎症が強い時期)
じっとしていても痛く、夜間痛で眠れないこともある時期です。この時期は動かして良くしようとするより、炎症を落ち着かせ、痛みの少ない姿勢で休むことを優先します。無理に動かすと炎症を長引かせることがあります。
拘縮期(動きがかたくなる時期)
強い痛みは少しずつ引く一方で、動く範囲がせまくなってくる時期です。痛みの出ない範囲で少しずつ動かし、これ以上かたくならないようにしていくことが大切になります。
回復期(動きを取り戻す時期)
動かせる範囲が徐々に広がっていく時期です。あせって大きく動かそうとせず、少しずつ範囲を広げていくと、後戻りしにくくなります。長く続いた方は、この段階でも焦らないことが結果的に近道になります。
五十肩が長引きやすい方の背景
五十肩の経過には個人差がありますが、長引きやすい背景がいくつかあるとされています。当院でも、次のような要素を持つ方は回復に時間がかかりやすい傾向を感じています。
ひとつは、糖尿病などの持病がある場合です。糖尿病のある方は肩関節周囲炎を発症しやすく、拘縮も強く出やすい傾向があるとする報告があります。もうひとつは、痛みが出てからも仕事や家事で腕を使い続けざるを得なかった場合です。今回のケースのように腕を上げる作業が多い方は、炎症が落ち着く間もなく負担がかかり続けるため、症状が長引きやすくなります。
さらに、痛みを避けて肩を動かさない期間が長かった方も、拘縮が進んで動かしにくさが残りやすくなります。「痛いから動かさない」と「無理に動かす」のどちらにも偏らず、その時期に合った範囲で動かしていくことが、長引かせないための分かれ道になります。こうした背景は一人ひとり違うため、当院では問診で生活や仕事の状況まで丁寧に伺ったうえで、進め方を組み立てています。
やってはいけないこと・気をつけたいこと
痛みの強い急性期に、自己判断で肩を大きく振り回す・引っ張る・強く揉むといったことは避けてください。炎症が強い時期の無理な刺激は、かえって痛みを長引かせることがあります。
逆に、「痛いから」と長い期間まったく動かさずにいると、拘縮が進んでしまうことがあります。動かさなすぎも動かしすぎも避け、今の段階に合った範囲で動かすことが大切です。また、「他の人はもっと早く楽になったのに」と他人と比べて焦るのも禁物です。年齢・罹患期間・お仕事の内容によって経過は大きく変わります。
ご自宅でできるセルフケア
炎症が強い時期は、動かすストレッチよりも安静を優先してください。痛みが少し落ち着いてきたら、痛みの出ない範囲でゆっくり動かすことが、かたくなるのを防ぐ助けになります。
たとえば、前かがみになって力を抜いた腕を振り子のようにゆっくり揺らす動き(体をかがめて腕をぶら下げ、小さく円を描く)は、肩に負担をかけにくいセルフケアとして知られています。壁に手を添えて少しずつ上へずらしていく動きや、タオルを両手で持って肩甲骨をやさしく動かす方法も、痛みの出ない範囲でなら取り入れやすいものです。
あわせて、日常の姿勢も見直したいポイントです。前かがみの姿勢が続くと肩への負担が増えるため、ときどき胸を開くよう意識してみてください。重い荷物を毎回同じ手で持つ方は、左右で分けて持つだけでも肩の負担が変わります。眠るときは、痛む側を下にすると圧迫で痛みが強まりやすいので、痛くない側を下にする、あるいは仰向けで肩の下に薄いクッションを入れるなど、楽な姿勢を探してみてください。
深谷市で長引く五十肩にお悩みの方へ
当院では、「五十肩は自然に良くなるもの」という一般論だけで片づけず、長引いている方一人ひとりの身体を検査したうえで、今の段階に合った施術を組み立てることを大切にしています。柔道整復師として20年以上、カイロプラクティック・オステオパシーを組み合わせた施術に携わる中で、何年も抜けなかった五十肩のケースにも数多く向き合ってきました。骨や関節の動きだけでなく、筋膜や身体全体のつながりまで含めて診ていくことが、原因の絞りにくい五十肩ほど手がかりになると感じています。
「もうこのままかもしれない」と諦めかけていた方が、状況を見直す一つのきっかけになればと思っています。深谷市で車で通いやすい環境・駐車場もありますので、通院に不安がある方もお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1.五十肩は本当に放っておいても落ち着きますか?
自然に落ち着く方もいますが、何年も続く方も少なくありません。動かしにくさが固定する前に、長引いている場合は一度状態を確認することをおすすめします。
Q2.3年以上続いていますが、今からでも変化はありますか?
長く続いた症状ほど、身体がかばい癖や拘縮を覚えていることが多く、時間をかけて向き合う必要があります。すべての方に同じ結果をお約束はできませんが、まずは一緒に状態を確認させてください。
Q3.痛くて夜眠れないのですが、施術できますか?
炎症が強い時期は安静を優先していただくことが多いですが、状態に応じた進め方をご相談できます。まずは今の症状をお聞かせください。
Q4.肩だけでなく背中や腰も施術するのはなぜですか?
肩の動きの悪さを、鎖骨・肩甲骨・背骨が代償的に補おうとするためです。全身のつながりの中で、負担が集中している場所を確認しながら進めます。
Q5.五十肩と四十肩は違うものですか?
発症する年代による呼び名の違いで、医学的にはどちらも同じ「肩関節周囲炎」を指すのが一般的です。
Q6.仕事で腕を使うのですが、続けながら通えますか?
ご紹介したケースも電気工事のお仕事を続けながらの通院でした。作業中に意識できる負担の減らし方もあわせてお伝えしています。
Q7.反対の肩も同じようになることはありますか?
片側のあと、反対側にも同様の症状が出ることは珍しくないとされています。気になる違和感があれば早めの確認をおすすめします。
Q8.糖尿病があると五十肩になりやすいと聞きました。本当ですか?
糖尿病のある方は肩関節周囲炎を発症しやすい傾向があるとする報告もあります。持病がある方は、施術と並行して主治医との連携も大切にしていただければと思います。
Q9.肩は温めたほうがいいですか、冷やしたほうがいいですか?
時期によって変わります。じっとしていても痛む炎症の強い時期は、温めるとかえってつらくなることがあります。痛みが落ち着いて動かしにくさが中心になってきたら、入浴などで温めて血流を促すほうが楽になる方が多くなります。迷うときは施術のときにお尋ねください。
Q10.一度良くなれば再発しませんか?
同じ肩が再びなることは多くありませんが、反対側の肩に起こることはあります。また、かばい癖や姿勢の偏りが残っていると、肩こりや首の不調として出てくることもあるため、落ち着いたあとも姿勢を整えておくことをおすすめしています。
▼この症状の専門ページ:四十肩・五十肩について詳しくはこちら|深谷たいよう接骨院
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深谷たいよう接骨院・整体院(埼玉県深谷市・駐車場あり)
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著者:田島 陽平(たじま ようへい)
治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。
参考文献
・五十肩(凍結肩)の長期経過に関する研究/症状の回復に年単位の時間がかかる場合があることが報告されています
五十肩の経過に関する研究(PubMed Central)を読む
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。
症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。


