「お子さんの背中、少し曲がっていますね」——学校検診の一言で、頭が真っ白になった。深谷市で側弯症(そくわんしょう)と言われ、「これ以上曲がったらどうしよう」「日常で気をつけることはあるの?」と不安を抱えて来られる方は少なくありません。お子さんのことで悩む親御さん、大人になってから背中の左右差が気になり出した方——きっかけはさまざまですが、共通しているのは「何をしていいのか、何を避けるべきか分からない」という戸惑いだと思います。

この記事では、深谷たいよう接骨院・整体院が「側弯症で気をつけたいこと」と「日常での付き合い方」を、実際の症例やわかっていることとあわせてお伝えします。先に大切なことをお伝えすると、当院は「側弯そのものを矯正して真っ直ぐにする」場所ではありません。進行する側弯や角度の大きいものは整形外科での管理が必要です。そのうえで、日々の負担を減らし、体をラクに使えるようにサポートすることが、当院にできることだと考えています。

側弯症とは、どういう状態か

側弯症は、背骨が横に曲がったり、ねじれを伴ったりしている状態を指します。原因がはっきりしないもの(特発性側弯症)が多く、特に成長期の女性に見られやすいとされています。

大切なのは、側弯には「経過を医療機関でしっかり管理すべきもの」と「日常の負担を整えていくことが中心になるもの」があるという点です。角度(コブ角)が大きい、成長期でどんどん進んでいる、といった場合は、整形外科での装具や手術も含めた判断が必要になります。まずはご自身の側弯がどのタイプなのか、整形外科で確認しておくことが安心につながります。

まず知ってほしい「放置しないほうがいい」サイン

正直にお伝えします。次のような場合は、自己判断で様子を見ず、整形外科を受診してください。

・成長期のお子さんで、背中の左右差や肩の高さの違いが短期間で目立ってきた
・大人でも、背中の変形が明らかに進んでいる感じがする
・背中や腰の痛みが強く、日常生活に支障が出ている
・息苦しさなど、呼吸に関わる症状が出てきた

側弯は、気づいたら放置せず整形外科に相談することが大切とされています。進行してしまうと、それだけ対応の選択肢も限られてきます。当院でも、こうしたサインがある方には、まず医療機関の受診をおすすめしています。

学校検診で側弯症を指摘されたら、まず何をすればいい?

「学校の検診で側弯の疑いがあると言われた」——そんな紙を持ち帰ってきて、驚かれる親御さんは多いです。まず落ち着いてほしいのは、検診はあくまで「疑いがあるので詳しく調べましょう」というサインだという点です。指摘された=すぐに手術、ということではありません。

やることはシンプルです。まず整形外科(できれば側弯症を診ている医療機関)を受診して、レントゲンなどで背骨の曲がりの角度(コブ角)を確認してもらうこと。角度や成長の段階によって、経過を見るだけでよいのか、装具などの管理が必要なのかが変わります。ここは医療機関の判断が出発点になります。

そのうえで、日常の筋肉の張りや、姿勢の偏りのケアが必要になったときに、当院のような施術を併用していく——という順番が安心です。焦らず、まず「今どのくらいの状態なのか」を医療機関で確認するところから始めましょう。

側弯症で「やってはいけないこと」はある?

「側弯症だと、やってはいけない動作があるの?」——よく聞かれる質問です。絶対的な禁止事項という形ではありませんが、体に負担を偏らせやすい動作は、意識して控えるほうが無難だと考えられています。

・重いものを片側だけで持ち上げる、片手で持ち続ける
・胸や腰を大きく反らせる、ひねりすぎる動作を繰り返す
・長時間、同じ向きに体をねじった姿勢でいる(横向きのデスクワークなど)
・片足重心や脚を組む姿勢が習慣になっている

これらは側弯を「作る」ものではありませんが、すでに左右差のある背骨にとっては、負担を一方向に集めてしまいやすい動作です。当院では「やってはいけない」と禁止するより、「左右のバランスを意識して、負担を偏らせない」という考え方をお伝えしています。

症例:若い頃からの側弯を抱える30代女性の場合

当院に来られた30代の保育士の女性は、若い頃から側弯があり、背骨のまわりの筋肉が常に張っている状態でした。特発性側弯症の可能性が高いと考えられるケースです。

お仕事柄、後ろから子どもが急に抱きついてくることが多く、慢性的に筋肉が硬くなっていました。側弯があると、背骨や筋肉が体を支えるために固まりやすく、いわば「しなり」や「クッション性」が少ない状態になりがちです。

この方は、あるとき不意の衝撃を受けたことで、関節が守りに入って動かなくなる、いわゆる「ロッキング」のような状態を起こして来院されました。当院がお伝えしたのは、「側弯そのものを真っ直ぐにする」ことではなく、「張り続けている筋肉の緊張を和らげ、日常の衝撃や負担を逃がしやすい体にしておく」という方針です。

正直に言えば、側弯そのものを根本から変える方法があるかというと、難しいのが現実です。だからこそ、表面化してくる背中や腰の不調に、その都度ていねいに対応し、日常をラクに過ごせる状態を保つことを大切にしています。

※症状の経過には個人差があります。同じ結果をお約束するものではありません。

当院のアプローチ:側弯を「治す」より「付き合いやすくする」

深谷たいよう接骨院・整体院では、側弯症の方に対して、背骨だけを見るのではなく、全身のバランスと筋肉の緊張を確認します。

側弯があると、曲がりを支えるために特定の筋肉が働き続け、疲れやすく張りやすい状態になります。その張りが、肩こりや腰の重さ、動かしにくさとして出てくることがあります。当院では、カイロプラクティックやオステオパシーの考え方も取り入れながら、固まっている部分の動きを引き出し、負担が一点に集中しにくい状態づくりをサポートします。

繰り返しになりますが、これは「側弯の角度を矯正する」ものではありません。曲がりと上手に付き合いながら、日常の不調を減らしていく——そこが当院の役割だと考えています。

装具や手術は、どういうときに考えるもの?

側弯症の医療的な治療には、装具療法や手術があります。これらは整形外科で、側弯のタイプや角度、進行の程度をみて判断されるものです。

特に成長期の特発性側弯症では、進行を抑える目的で装具(コルセットのような器具)が用いられることがあります。長時間の装着が推奨される場合もあり、これは医療機関の管理のもとで行われます。

当院の施術は、こうした医療的な治療に置き換わるものではありません。整形外科で経過を診てもらいながら、日常の筋肉の張りや不調のケアを当院で受ける、という併用の形が現実的です。「病院か接骨院か」ではなく、それぞれの役割を活かしていきましょう。

見た目(肩の高さ・背中の出っ張り)は変わる?

「肩の高さの左右差や、背中の片側の出っ張りを、なんとかしたい」という相談もよくいただきます。

正直にお伝えすると、骨の曲がりそのものによる見た目は、施術で元通りに戻せるものではありません。ただ、曲がりを支えている筋肉の張りが強いと、見た目の左右差がより強調されて見えることがあります。筋肉の緊張が和らぐことで、張っていた部分の見え方が少し変わったと感じられる方はいらっしゃいます。

「劇的に真っ直ぐになる」ことを目指すのではなく、「今より少しラクに、バランスよく体を使える」ことを目標にするのが、現実的で気持ちもラクだと思います。

自宅でできるセルフケア

側弯症の方に、当院がよくお伝えするセルフケアを2つご紹介します。どちらも「左右のバランスを意識する」のがポイントです。

1つ目は、張っている側の筋肉をやさしく伸ばすストレッチです。背中の張りを感じる側を、痛みのない範囲でゆっくり伸ばします。強く反らせたりひねったりせず、心地よい範囲で止めるのが大切です。

2つ目は、日常の姿勢の左右差を減らす意識づけです。いつも同じ肩にバッグをかけていないか、脚を組む向きが決まっていないか、片足重心になっていないか——気づいたら反対も使う、真ん中で立つ、という小さな習慣が、負担の偏りを減らします。

いずれも「痛みや強い張りが出る動きはしない」ことが大前提です。判断に迷うときや、痛みが強いときは、無理をせず整形外科や当院にご相談ください。

よくある質問

側弯症は接骨院で治りますか。
側弯そのものを真っ直ぐに矯正することはできません。当院ができるのは、曲がりを支えて張っている筋肉を和らげ、日常の負担を減らして過ごしやすくするサポートです。進行するものや角度の大きいものは、整形外科での管理が必要です。

側弯症でやってはいけない動作はありますか。
絶対的な禁止事項ではありませんが、片側だけで重い物を持つ、大きく反る・ひねりすぎる、片側に偏った姿勢を続ける、といった動作は負担を一方向に集めやすいため、意識して控えるのがよいと考えられています。

大人になってからも側弯は進みますか。
多くは成長期に進行しますが、大人でも変化が出ることがあります。左右差や変形が進んでいる感じがあるときは、自己判断せず整形外科で確認してください。

スポーツはしても大丈夫ですか。
一概には言えません。体を大きく反らせる・ひねる動作が多い競技は負担がかかりやすい面があります。続けたい運動があるときは、整形外科の判断も踏まえ、負担のかけ方を工夫しながら取り組むのが安心です。

装具はずっとつけるのですか。
装具療法は主に成長期に、進行を抑える目的で整形外科の管理のもと行われます。装着時間や期間は医師の判断によります。当院の施術は装具に置き換わるものではなく、併用してご利用いただけます。

痛みがないのですが、ケアは必要ですか。
今つらくなくても、側弯があると特定の筋肉が張り続けやすく、疲れや不調として後から出てくることがあります。無理のない範囲で筋肉の緊張を和らげておくことは、過ごしやすさにつながると考えています。

側弯症だと、寝るときの姿勢に気をつけたほうがいいですか。
特定の寝方が良い・悪いと断定はできませんが、朝起きたときに背中の張りが強い方は、寝具や寝る姿勢が体に合っていない可能性があります。うつ伏せで首を大きくひねり続ける姿勢は負担が偏りやすいため、あお向けや横向きで、体がラクに感じる姿勢を探すのがおすすめです。枕やマットレスの硬さも、しっくりくるものを選ぶと張りが和らぐ方がいます。

側弯症は子どもに遺伝しますか。
原因のはっきりしない特発性側弯症では、体質的に出やすい傾向が関わる可能性はあるとされていますが、必ず遺伝するというものではありません。お子さんの背中の左右差や肩の高さが気になる場合は、早めに整形外科や学校検診で確認しておくと安心です。早く気づけるほど、対応の選択肢も広がります。

まとめ:曲がりと上手に付き合っていく

側弯症は、「真っ直ぐに治す」ことをゴールにすると苦しくなりがちです。大切なのは、進行するものは整形外科でしっかり管理しながら、日常では負担を一方向に偏らせないこと、そして張り続けている筋肉をこまめに和らげておくことです。

若い頃からの側弯を抱えながら、日々の不調とていねいに付き合っている方がいるように、曲がりがあっても、体をラクに使える工夫はあります。経過には個人差がありますが、「真っ直ぐでないと駄目」と思いつめず、今より少しラクな状態を一緒に目指していきましょう。

深谷市で側弯症や、それに伴う背中・腰の張りにお悩みの方は、ひとりで抱え込まず、一度当院にご相談ください。あなたの体が「どこに負担を集めているのか」から、一緒に確認していきます。

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この記事の監修
田島 陽平(たじま ようへい)/治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。

参考文献
日本整形外科学会「側弯症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/scoliosis.html

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。
症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。