深谷市でめまい・耳鳴りにお悩みの方へ。こんにちは、深谷たいよう接骨院・整体院です。「立ち上がった時にふわっとする」「原因がはっきりしないめまいが続く」というご相談を受けることがあります。今回は、めまいに加えて耳鳴り・ホットフラッシュなど複数の症状が重なっていたケースをご紹介しながら、自律神経という視点からの考え方をお伝えします。
回転性ではないめまい、何が関係している?
めまいには大きく分けて、ぐるぐると回転するように感じる「回転性めまい」と、ふわっと浮くような感覚の「浮動性めまい」があります。今回ご紹介するのは後者の浮動性めまいのケースで、自律神経のバランスが関係していることがあります。
当院に来院されたある30代男性の方は、後頭部から首・肩の痛みに加えて、ホットフラッシュ・耳鳴り・浮動性のめまいという複数の症状を抱えていました。2024年から約1年半にわたり、複数の病院やマッサージ、整体を受診していましたが、改善には至らなかったといいます。施術の直後は一時的に楽になるものの、1〜2日でまた症状が戻ってしまうというパターンを繰り返していたとのことでした。仕事は接客業をされていて、集中できない状態が続き、日常生活にも大きな影響が出ていました。
めまいのタイプ別の特徴
めまいにはいくつかのタイプがあり、それぞれ関係が深いとされる要因が異なります。ご自身のめまいがどのタイプに近いかを知ることは、相談先や対処法を考えるうえで役立ちます。
| めまいのタイプ | 感じ方の特徴 | 関係が深いとされる要因 |
|---|---|---|
| 回転性めまい | ぐるぐると回転するように感じる | 耳(内耳)の異常が関係していることが多いとされ、まず耳鼻科での検査が優先されます |
| 浮動性めまい | ふわふわと浮くような感覚 | 自律神経のバランスや、首・胸椎まわりの構造的な負担が関係していることがあります |
検査で見えてきた自律神経への影響
当院で検査を行ったところ、自律神経に関わる症状(ホットフラッシュ・耳鳴り・浮動性めまい)が強く出ており、症状は特に左側に偏っていることが分かりました。また、胸椎・肋骨の部分に可動域の制限が多数見つかり、左の後頭骨(迷走神経が出てくる部分の近く)にも緊張や動きの制限が見られました。
迷走神経は、自律神経の中でも副交感神経の働きを担う重要な神経です。この神経が出てくる場所の動きが悪くなっていると、自律神経全体のバランスに影響を与える可能性があります。また、胸椎・肋骨の動きの制限は、交感神経幹(背骨の近くを通る交感神経の通り道)にも影響を与えることがあると考えられています。
つまり、めまいや耳鳴りといった症状そのものを直接追いかけるのではなく、その背景にある自律神経の働き、特に首の付け根や胸椎・肋骨周辺の構造的な負担に目を向けることが重要だったケースです。
なぜ症状が片側に偏りやすいのか
今回のケースでは、症状が左側に強く偏っていました。自律神経は身体の左右にそれぞれ通っていますが、姿勢の癖や過去の身体の使い方の積み重ねによって、左右どちらかに負担が集中しやすくなることがあります。
たとえば、長時間同じ向きで作業をする習慣や、片側に重心をかけて立つ・座る癖があると、片側の胸椎・肋骨・後頭部周辺に慢性的な緊張が生まれやすくなります。この緊張が続くことで、左右どちらかの自律神経の働きに影響が出やすくなり、結果としてめまいや耳鳴りなどの症状が片側に偏って表れることがあります。
当院では、症状がある側だけでなく、身体全体の使い方の傾向まで含めて検査することを大切にしています。
自律神経症状は複数同時に出ることが多い
めまいだけでなく、耳鳴り・ホットフラッシュ・肩こり・頭痛など、複数の症状が同時に出ているという方は少なくありません。これは、自律神経が全身のさまざまな機能(血流・体温調整・内臓の働きなど)に関わっているためです。
一つの症状だけを追いかけて対処しようとすると、本当の負担の発生源を見落としてしまうことがあります。今回のケースのように、複数の症状が重なっている場合は、それぞれを個別に診るのではなく、自律神経全体の働きという大きな視点で捉えることが大切です。
施術の進め方とその後の経過
このケースでは、自律神経が過敏になっている可能性を考慮し、強い刺激を避けて、アクティベーターという器具を使った低刺激の施術を選びました。アプローチした部位は、胸椎・肋骨部(交感神経幹への影響を軽減する目的)と、左の後頭骨・迷走神経の出てくる部分(副交感神経の働きを整える目的)の2か所です。
施術では、まず経過観察を行うところから始めます。低刺激での施術を継続しながら、身体の反応を見て必要に応じてアプローチを調整していきました。現在は3週間に1回程度のメンテナンスで経過を見守っている状態です。
この方からは、奥様をご紹介いただくという出来事もありました。長く悩んでいた症状が変化したことへの安心感が、こうした紹介につながったのではないかと感じています。
なぜ最初は低刺激から始めるのか
自律神経の症状が強く出ている方に対して、当院では最初から強い刺激を加えることはせず、低刺激の施術から経過を見ていくことを大切にしています。自律神経が過敏になっている状態で強い刺激を加えると、症状が一時的に悪化する可能性があるためです。
今回のケースのように、初期の段階で大きな変化が見られなくても、焦らず同じ方向性を継続することで、経過とともに変化が出てくることがあります。これは、身体が少しずつ負担から解放され、自律神経の働きが整っていく過程だと考えられます。
自分でできるセルフケアの考え方
めまいや自律神経の乱れが気になる場合、まず日常生活でできることとして、深くゆっくりとした呼吸を意識することがあげられます。呼吸が浅くなると交感神経が優位になりやすく、自律神経のバランスが乱れやすくなることがあります。
また、長時間同じ姿勢でいることも自律神経に負担をかける要因の一つです。デスクワークの合間に、軽く肩を回したり、首をゆっくり動かしたりする時間を取り入れることをおすすめします。ただし、めまいが強く出ている最中は、無理に動かず安静にすることを優先してください。
当院が低刺激から始める理由をもう少し詳しく
低刺激の施術を選ぶ理由は、単に「優しい施術が良い」という考え方からではありません。自律神経が過敏になっている状態では、強い刺激そのものが身体にとってさらなる負担として捉えられてしまうことがあります。
そのため、まずは身体が安心できる範囲で構造的な負担を取り除いていき、自律神経が自分の力でバランスを取り戻していく環境を整えることを目指します。当院では、施術は自律神経そのものを直接変えるものではなく、構造的な負担を取り除くことで、身体が本来持っている調整力が働きやすい環境をつくるものだと考えています。今回のケースで1〜3回目に変化が少なくても施術を継続したのは、こうした考え方に基づくものでした。
当院が毎回検査を行う理由
めまいや自律神経の症状であっても、当院では毎回必ず検査を行ってから施術を始めます。同じ「めまい」という症状であっても、その日の身体の状態によって、緊張が強く出ている場所は変わることがあるためです。
決まった手順を繰り返すのではなく、来院されたその日の状態を確認し、必要な施術を見極める。これが当院が大切にしている考え方です。
めまい・自律神経の乱れに関するよくある質問
Q1.めまいは何科を受診すればいいですか?
回転性の強いめまいや、手足のしびれ・ろれつが回らないなどの症状を伴う場合は、すぐに脳神経内科や耳鼻科を受診してください。検査で大きな異常が見られない浮動性のめまいについては、自律神経や姿勢の観点からのアプローチも選択肢の一つになります。
Q2.自律神経の乱れは検査で分かりますか?
当院では、姿勢や関節の動きの検査を通じて、自律神経に影響を与えやすい部位(胸椎・肋骨・後頭骨周辺など)の状態を確認しています。血液検査のように数値で自律神経の状態を測るものではありませんが、構造的な負担を確認することは可能です。
Q3.耳鳴りも一緒に良くなることはありますか?
症状によって個人差がありますが、今回のケースのように、めまい・耳鳴り・ホットフラッシュなど複数の自律神経症状が同時に変化していくことがあります。一つの症状だけでなく、全体的な自律神経の働きという視点で見ていくことが大切です。
Q4.低刺激の施術とは、具体的にどんなものですか?
アクティベーターという小型の器具を使い、軽い力で関節に振動を伝える施術方法です。音を立てて関節を鳴らすような強い刺激ではなく、身体への負担を抑えながら丁寧にアプローチできる方法です。
Q5.何回くらい通えば変化を感じられますか?
今回ご紹介したケースでは、通院を重ねる中で大きな変化が見られましたが、これは一例であり個人差があります。当院では経過を見ながら、その方に合った施術のペースをご提案しています。
Q6.症状が良くなった後も通院が必要ですか?
今回のケースでは、症状が改善した後も3週間に1回程度のメンテナンスを継続しています。再発を防ぎ、良い状態を維持するために、間隔を空けた継続的なケアをおすすめすることがあります。
Q7.ストレスとめまいは関係がありますか?
ストレスは自律神経のバランスに影響を与えやすい要因の一つとして知られています。仕事や生活環境のストレスが続いている時期に症状が強くなると感じる方もいらっしゃいます。ストレスそのものをすぐになくすことは難しくても、身体の構造的な負担を減らすことで、ストレスの影響を受けにくい状態を目指すことができます。
Q8.病院で「異常なし」と言われた場合でも相談できますか?
はい、ご相談いただけます。検査で大きな異常が見つからない場合でも、姿勢や関節の動きという観点からアプローチできることがあります。まずは病院で重大な疾患がないことを確認した上で、当院にご相談いただくという順番をおすすめしています。安心して相談していただけるよう、検査の内容も一つずつ丁寧にご説明します。
長くめまいと付き合ってきた方へ
めまいや自律神経の乱れは、検査で異常が見つからないことも多く、「気のせいかもしれない」「もう仕方がない」と感じてしまう方も少なくありません。しかし、今回ご紹介したケースのように、身体の構造的な負担という視点から見ていくことで、変化が見えてくることがあります。
一人で抱え込まず、まずは一度検査を受けてみることから始めてみてください。小さな一歩でも、身体の状態を知ることが次に進むための手がかりになります。
深谷市でめまい・自律神経の乱れにお悩みの方へ
原因がはっきりしないめまいや、複数の症状が同時に続いている方は、自律神経という視点から全身のバランスを検査してみることをおすすめします。深谷たいよう接骨院・整体院では、胸椎・肋骨・後頭骨周辺まで含めた検査と、症状に応じた低刺激な施術を行っています。長く症状と付き合ってきた方も、一度ご相談ください。「このまま付き合っていくしかない」と諦める前に、別の視点からの検査を試してみる価値があります。
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著者:田島 陽平(たじま ようへい)
治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。
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参考文献
・頸性めまいに関する系統的レビュー/首の状態とめまい症状の関連、徒手的アプローチの報告がまとめられています
頸性めまいのレビュー(PubMed Central)を読む
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。
症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。


