シビレ・神経痛の症状で

2017年11月18日

こんにちわー！深谷市・寄居町のたいよう鍼灸・接骨院の田島です。

先日足のシビレ・神経痛で1年ほど悩んでいる患者様が来院されました。

その方はこの一年、整形外科5件、接骨院、有名な整体院、鍼灸院と色々通院していました。もちろん症状が変わらなく当院に来院されました。

私も早速問診をさせていただき整体では歪みのせいと言われ、他の接骨院では特に何も言われずに施術になったとのこと。

病院ではMR-Iをとったらヘルニアと言われたということでした。障害部は腰椎の3番と4番のあいだ。

「あれ？関係ない所にシビレがでてるなー」と一人でつぶやいてました。ヘルニアなどの神経根を障害すると大まかにですが神経根に応じた場所にしびれなどがでてきます。これを【デルマトーム】といいます。実際MR-I画像としてヘルニアになっている人でも症状が出てこない方もいます。その場合今回のシビレ・痛みは他に原因があるのではないかと考えました。

問診を深く行っていくと歩いているとシビレ・痛みが強くなる【間欠性跛行】もあり、脊柱管狭窄症と言われたこと事ありますか？と質問したところ「それも違う病院でいわれた！」とのこと。

間欠性跛行をきたす疾患で血管病変で同じ症状が出てくることもあるのですが今回は問診でその可能性も排除できました。

今回この方は色々な所にいっていろんな事を言われたので結局何が原因で起きているのかご本人も理解しないまま投薬や、施術を受けていたようでした。

私の考えとしてはヘルニアはあるものの、それが今回のシビレ・痛みを起こしているのではなく脊柱管狭窄症が今回の痛みの原因だと考えました。

その後、脊柱管狭窄症の施術を提案しましたが、その患者さんは帰られていきました。

なぜか、脊柱管狭窄症と言うものは軽度であれば症状を改善することはできると考えています。実際軽度の方はほとんど楽になっています。

ただし重度になると手術の必要性も出てきます。それだけ厄介な症状です。

私の見立てだとその方は中等度以上ではないかと考え施術の期間がかなりかかることと、指導した運動をする事、それに楽にはなるが痛みが完全に取れるのは難しいかもしれないとお伝えしました。

嘘は言えないので私の出来る範疇をお伝えしましたが、その方はその内容に納得ができなかった為問診のみで帰られました。ですが納得はできなかったものの怒って帰ったのではなく、むしろ今回の問診結果を聞いて感謝してくれました。今後どうしようか考えるとのことでした。

今回のように病名がでても症状がどの程度で改善するか分からずいつ治るかと考え込んでいろいろなところに転院してしまう方は多いと思います。

問診・各種検査がない施術は問題外だと思いますが、やはりある程度お医者さんや、接骨院の指示を聞いて経過を見ながら状況の判断をしていくことは必要だと思います。経過を見ないと分からない事もいっぱいあります。

一つのところに少なくとも1ケ月は通ってみてください。そうすることによってわかってくる事が必ずあると思います。どうしても痛いと早く治してほしいため焦ってしまうとは思いますが余計に長引いてしまうこともありますので通院する場所は一つ多くて二つにぐらいに絞っておくことが大事かもしれません。